基礎知識を持って、初めての一人暮らしに挑みましょう
一人暮らしの初期費用は少しでも少なくしたいものです。大きく分けると「家賃(住居費用)」「家具・家電」「引越代」ですが、大体平均的には20~30万円程度が初期費用としてかかると言われています。今回は、そのうちの家賃部分を詳しく見てみましょう。
前項と重複する箇所もありますが、基本的な言葉の意味をまず理解しておくことが大切です。一般的に言う敷金・礼金とは何でしょうか。
■敷金(保証金
契約時に貸主様預けるお金です。地域差はありますが、関西方面では保証金と呼ばれている場合もあります。だいたい通常は家賃の1~2ヶ月分程度で、全額返却されません。退去時や、物件の修理が必要になるとここから修理費用が出ます。差し引いた分が、退去時に返還されるようになっていますので必ず管理会社か大家さんに伺うようにしてください。
■礼金
大家さんかた物件を借りるためのお礼です。一部は大家さんが不動産屋に支払う紹介料に充当されます。だいたい、半額程度が(紹介手数料を払っている上に)大家さんから不動産屋に流れるケースが多いです。一切返却されないお金です。敷金は減額されるとはいえ、返却される可能性もあります。永久的に住む自分の家ではありませんが、自分の持ち物だと思って丁寧に使用することが必要になります。なお、内容により居住者の負担になるもの、大家側の負担になるものがありますので参考までにご確認されると良いかと思われます。
【大家側の負担】
- 生活必需品設置による畳等のへこみ
- フローリングワックスが剥がれている場合
【居住者の負担】
- 壁に穴をあけている、ポスター等を貼った破損や変化
- テレビや冷蔵庫など家電品の電気による壁紙等の変化
- 喫煙による壁紙の変色、劣化
- 台所の調理等による油汚れ
- 食べ物や飲み物による床等の汚れ
- 入居後に生じた壁や柱の破損
特に、喫煙者の場合はタバコの煙による壁紙の変色は避けられません。天気の良い日に(壁紙の材質を確認の上)しっかり換気し、また、壁紙をこまめに固く絞った雑巾等で拭かれることをお勧めします。
大体の場合、それでも変色は避けられませんので、かなうならば換気扇の下かベランダ等での喫煙に限る、もしくは礼金の返金を諦めることが賢明かと思われます。